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永寶山 浄敬寺
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浄敬寺盆参会(ぼん…

  • 2020年7月16日2020年7月16日
  • by jyokyoji

浄敬寺久々の年中行事、盆参会(ぼんさんえ)別名・盆内(ぼんうち) 兼 新盆法要、例年と少々形を変えながらも、無事お勤めすることができました。

お参りいただきました皆様ありがとうございました。再会できたこと、こころより嬉しく思っております。昨今の状況ですので、軽い体調不良でも自粛してくださった方もおられたかもしれません。日頃から極力、寺の玄関は開けておりますので、ご都合のよい時にお気軽にお立ちよりいただければと思います。

7月14日・15日の2日間の盆参会の様子です。写真で様子をお伝えしますのでご覧ください。

玄関付近に消毒液を用意したのですが、その机が殺風景でしたので…
  • 熱中症対策
  • 沢山の方から
    お参りいただきました
  • 前後の消毒もきっちりと
住職より(距離を置いての)法話  時間もやや短めにさせていただきました

住職、『末燈鈔』より親鸞聖人88歳の時に書かれたお手紙の内容をあげて、お話しておりました。

「なによりも、こぞことし、老少男女おおくのひとびとの死に合いて候うらんことこそ、あわれにそうらえ。ただし、生死無常のことわり、くわしく如来のときおかせおわしましてそうろううえは、おどろきおぼしめすべからずそうろう。まず、善信が身には、臨終の善悪をばもうさず、信心決定のひとは、うたがいなければ、正定聚に住することにて候うなり。」 真宗聖典P603

簡単に意訳しますと・・・

「去年や今年は飢饉や疫病で老若問わず沢山の方々が亡くなられ、悲しいことです。しかしながら、生まれた以上いつどうなるか分からない命をいただいて生きているのは、如来の説かれた道理であると既に教えられていることで、驚くようなことではないのです。善信(=親鸞)の身でいえば、亡くなられた臨終の様子がどうであったかということは問わないのであって、信心の定まった人・疑いの心のない人は、すでに往生することが定まっているのです」

と記されています。

准坊守・晴香、記録写真を撮り、引き続いての読経の準備もしながら…のながら聞きでしたが、「いつどこでどんな時に臨終の時を迎えるか、誰も、勿論自分も分からないわけだけれど、私の口から出た南無阿弥陀仏のお念仏が既に如来他力の行であるならば、臨終の時も如来のおはからいにて往生させていただけるのだし、どんな世の中になっても、いのちの限り他力のお念仏を称えさせていただきながら、精一杯この娑婆を生ききるしかないな~」と思った次第です。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。

熱心に聞いてくださる後ろ姿。お隣の方といつもより離れて…
住職・当院・准坊守での読経(撮影・坊守)
手作りのおときを断念し、『すし割烹魚河岸』さんの精進寿司と『東本願寺のお茶』

秋のお彼岸、延期している報恩講お引上げをどのような形で勤めることができるのか、これから秋にかけての世間の状況・動向を注視しながら検討いたしまして、またご連絡させていただきます。

皆様、どうかお身体大切に、そして他力の念仏ひとつのご信心を大事にお過ごしください。

『シビ王と鳩と鷹』…

  • 2020年6月5日2020年6月6日
  • by jyokyoji

古くからインドに伝わる、お釈迦様がこの世に誕生される前のお話(ジャータカ)に、仏典童話として親しむことができます。

その中の「シビ王と鳩と鷹」というお話があります。

シビ王は心のやさしい王様でした。ある日、一匹の鳩が飛び込んできました。聞くと鷹に追われて逃げてきたといいます。王様が鳩を隠まって助けようとすると、次に鷹が飛び込んできて鳩を渡してほしいとのこと。聞けば、その鳩を食べなければ自分は死んでしまう…と言うのでした。

そこで心の優しい王様は、鳩と同じ重さの自分の体の肉を渡すから諦めてくれと交渉します。鳩を天秤に乗せ、もう片側に自分の足から肉を削ぎ落して乗せる。でも釣り合わない。

肉を増やす…釣り合わない。足を切り、手を切り、見た目には鳩よりも明らかに重そうなのに、やはり釣り合わない。

そこで王様、自分がまるごと乗ってみる。すると、鳩とちょうど釣り合った。

身体の大きさ・重さではなく「いのち」の重さは一緒なのだ…そう覚ったとき、「あなたはきっと仏さまになられるでしょう」と、鷹が神様の姿になった。

・・・というお話です。

4月、全国一斉休校になる前のこと。ピカピカの一年生として小学校に通い始めた息子はちょっと不安な気持ちを抱えながらの毎日。ちょうど同じころ、境内をテリトリーに子育てを始めたカラスがいました。

生き物を見つけたらとりあえず飼ってみる3兄弟は、休み中に見つけたニホントカゲ2匹を(そこそこ)大事に飼っていました。

息子の登校直前にカラスが不穏な動き・・・何と、日光浴させていた大事なトカゲをカラスがくわえて飛び立つところではありませんか!!!大声を出して追いかけるも、カラスは飛んで行ってしまいました。

当然のことながら、息子大泣き。そして、「カラスなんて殺してやるーーーっっ」と、親としては自分の耳と息子の口を塞ぎたくなる暴言。

その後、私が学校まで付き添い、泣きながら登校。事情を話して先生にお願いしてきました。

その日は半日登校で、ドキドキソワソワしながら息子の帰宅を待ちました。帰宅後は少し落ち着いた様子で、「仕方がない。トカゲは可哀そうなことをしてしまった。カラスは…取りに来ないようにカラス除け作ろう」とつぶやいた息子。

いのちの重さは一緒…とまでは悟れなくても、その次の日にカラスの本を借りてきて読んでいたところを見ると、カラスにはカラスの事情があることを何となく知ったのかもしれません。そして、普段何気なく見ている生き物でも境遇次第で「殺してやる」とまで言えてしまう自分の心の在り様も少し見えたかな。

学校という気持ちを変える場があったこと、「それでも学校に来てくれたんだね」と玄関で迎えてくださった先生に感謝しながら、気持ちが落ち着いた後に「シビ王と鳩と鷹」のお話をしたのでした。

理不尽なこと、悲しいことも大事な経験。自分が楽しんでいるところで、犠牲にしてしまったいのちがあったことも、大事な気付き。「ごめんなさい」が言えたら、少し見え方が変わるのかもしれませんね。

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