ホームページを開設する前、「小僧☆はるかの気まぐれ日記」というタイトルで、浄敬寺の年中行事や家族の出来事、仏教、親鸞さまのお話を20代前半から書いてきたのですが、ヤフーブログの閉鎖に伴い一旦区切りを打つことにしました。そして、改めてホームページ゙内で書き始めたわけですが、「小僧」という歳でもなくなったにも関わらず、「小僧」というネーミングに馴染みすぎて、「お母さん僧侶はるか」が何だかしっくりこないのです。母になってから三条別院のイベントにて「ママ僧侶」の愛称をつけていただいたこともあるのですが、三兄弟の成長と共に「ママ」もちょっとした違和感が…。
ちなみに、私が一番しっくりくるのは「姉ちゃん」です(笑)三姉妹の長女でしたので、御門徒の皆様にも「お寺の姉ちゃん」と声をかけてもらい、育てていただいた「姉ちゃん」への愛着が未だ抜けません。
そんなこんなで悶々と考えること数日。これから末永くお付き合いできそうなネーミングに変更することにしました。
仏事の際に拝読することの多いお経『仏説阿弥陀経』の中に、極楽浄土の功徳(はたらき)を説いている一説があります。浄土の池に咲く蓮の花は、大きさは車輪のようで、青い花は青く、黄色い花は黄色く、赤い花は赤く、白い花は白く、美しく輝いている…というのです。
このことについて、元同朋大学の教授・廣瀬惺先生は著書の中で、「水で表されておりますものは、感情でしょうね。(中略)純粋な生活感情でしょう。」と記されています。私たちの感情は生きている限り激しく波打ち、喜びや幸せを感じることもあれば、時に底知れない悲しみを抱えることもあります。そんな私たちを、とらわれた価値観から開放し、個性いっぱいありのまま救ってくださる極楽浄土の功徳を示している一説です。
私たちは関係を生きています。みんな誰かの息子や娘であったり、父や母であったり、夫や妻であったり・・・。
そして、その立場や時々で感情も様々に動いています。
それぞれに個性を輝かせながらも、喧嘩しない、混ざらない、そのままで認め合える世界があるのだということに、驚いたのです。
なんてカラフルで美しいのだろう!!
一人一人が色とりどりに輝く世界を願って、日々の色々な出来事を書き綴りたくて、タイトルを「カラフル」に決めました。
お寺の姉ちゃん=三兄弟母ちゃん=浄敬寺准坊守のブログ「カラフル」を今後ともよろしくお願いいたします。